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たまたま多摩に暮らしたら。

吹きっさらしにむき身さらして生きています。

自分は何者か、を語れるか。

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自分は何者か、を語れるか。

4月から新たに、ある媒体のお手伝いをすることになりました。
ここに詳細は書きませんが、いままで手掛けたことのない──というよりは何となく避けていた広告系です。

その読み物(記事)に誰がお金を払うのか。
出版が読者なら広告は広告主です。
畑が違えば毛色もまるで違います。自分にできるだろうかという不安や心配がありました。
しかし、それ以上にその媒体がもつ独特の「毛色」に魅力を感じたのです。
違うかたちで読者の味方になりたいと思い、挑戦することにしたしだい。

挑戦──という言葉がぴったりくるほど、その仕事は新しいことに満ち充ちています。
イマドキは、といえばそうなのでしょうか。
発注から受注、請求書から仕事履歴と何から何まですべてをクラウドでシステマチックに管理します。
取材も原稿の納品(入稿作業)もオンラインシステムを使用します。
小さな空間にパソコン1台で何もかもが完結するわけです。人間関係でさえも。
嗚呼、世のなかはいつの間にこんなに変化した!

操作マニュアルだけで何十枚もあります。ひー。

この年齢になって新しいことを覚えるのは、また新しい人間関係を構築するのは緊張を通り越してなかなかの恐怖です。
それをうまく喜びに変えていけるように努力しなければならないのでしょう。
なぜなら、「それがあたくしだから」です。




この2年間、コロナ禍で己れの将来を見直した人は多かったのではないでしょうか。
あたくしも自分はどうあるべきかをよく考えていました。
出版も厳しい&あたくしも年をとった、このままでは袋小路に入って動けなくなるのでは。
そこでライターはもう定年とし、他の新たな道がないかと模索していました。が、そのあいだ、
自分が自分であって自分ではないような妙な感覚にとらわれて心許なく不安な日々を過ごしていました。
しかも道は拓けず、自分の歩いたあとに道があるのみです。さて、どうしたものか──。

そこに声をかけてくださり、ご縁が生まれたのが先の媒体でした。
まったく予想外のことでした。いままでやってきたことを捨てず生かすことができます。
本当にありがたいことです。

結局のところ、あたくしたちは何かをしようとしてできず、したいと願って叶わず、
ただ自分のできることをするのみなのだと思い知りました。
もしもしたいことをしたいと思うなら、できることを増やしてしたいことに近づけていくしかありません。

新しい道を切り拓くことばかり考えてきましたが、若い時分ならともかく
この年齢なら自分の人生の半分を費やしたものの延長線上で勝負していくしか法はないのかもしれません。
新しい木を探すのではなく、いままで育った木の枝と枝のあいだになんとか新芽を探していつか太く丈夫な枝になることを目指し、巣をつくり続ける感じです。

自分は何者かを人に語るとき、職業で表現する人は多いでしょう。
職業はその人のアイデンティティといえます。
あたくしは今後、自分という人間を人にどう語っていくのか。
まだまだ真剣に考えていかなければいけないのだと身が引き締まる思いの春です。


※20年以上フリーランサでやってきてはじめて業務委託契約書というものを交わしました。
収入印紙が4000円と聞いて間違いかと驚くほどに
あたくしは世間知らずなのでした。
(なお電子契約書なら印紙は不要です。)
詳しく知りたい人はフリーランス、契約書などで検索してみてくださいね。

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プロフィール

HN:
U子 yuko
性別:
女性
職業:
本づくりのお手伝いさん
自己紹介:
東京からひとり京都に越してきてのんびり暮らしています。生まれ変わったら歌のおねえさんになりたいです。→8年の年月を経て2020年6月、東京にのこのこと戻ってきました。

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