この2年間、コロナ禍で己れの将来を見直した人は多かったのではないでしょうか。
あたくしも自分はどうあるべきかをよく考えていました。
出版も厳しい&あたくしも年をとった、このままでは袋小路に入って動けなくなるのでは。
そこでライターはもう定年とし、他の新たな道がないかと模索していました。が、そのあいだ、
自分が自分であって自分ではないような妙な感覚にとらわれて心許なく不安な日々を過ごしていました。
しかも道は拓けず、自分の歩いたあとに道があるのみです。さて、どうしたものか──。
そこに声をかけてくださり、ご縁が生まれたのが先の媒体でした。
まったく予想外のことでした。いままでやってきたことを捨てず生かすことができます。
本当にありがたいことです。
結局のところ、あたくしたちは何かをしようとしてできず、したいと願って叶わず、
ただ自分のできることをするのみなのだと思い知りました。
もしもしたいことをしたいと思うなら、できることを増やしてしたいことに近づけていくしかありません。
新しい道を切り拓くことばかり考えてきましたが、若い時分ならともかく
この年齢なら自分の人生の半分を費やしたものの延長線上で勝負していくしか法はないのかもしれません。
新しい木を探すのではなく、いままで育った木の枝と枝のあいだになんとか新芽を探していつか太く丈夫な枝になることを目指し、巣をつくり続ける感じです。
自分は何者かを人に語るとき、職業で表現する人は多いでしょう。
職業はその人のアイデンティティといえます。
あたくしは今後、自分という人間を人にどう語っていくのか。
まだまだ真剣に考えていかなければいけないのだと身が引き締まる思いの春です。
※20年以上フリーランサでやってきてはじめて業務委託契約書というものを交わしました。
収入印紙が4000円と聞いて間違いかと驚くほどに
あたくしは世間知らずなのでした。
(なお電子契約書なら印紙は不要です。)
詳しく知りたい人はフリーランス、契約書などで検索してみてくださいね。
