そろそろみんな、あたくしを忘れたころかしら(笑)。
間が空いてしまうと何から書いていいのやら悩みますが。
先日、少し遠出しました。
コロナ禍での久しぶりの外出でとてもうれしかったんですね、
はしゃいで案の定飲みすぎまして(あーあ)。
ここずっと家では基本お酒を飲むのをやめているというのもあって、
まあしたたかに酔ったんですねえ。
新宿経由の帰りの電車で爆睡、したらしい。
らしい、というのは記憶がないからです。
「終点です」の声にはっと目覚めると高尾でした。
高尾? 高尾ってどこ? 高尾山のある高尾?
マジか!
跳ね起きてホームへ。駅員さんに尋ねます。
「〇〇に帰りたい。まだ電車はありますか?」
駅員さんいわく「まだ電車はたくさんあります、だいじょうぶ」。
そうだった。今日は早くに解散したんだった。と思い出す。
「よかったー! 帰れる!」
反対方向に乗りなおします。
中途の駅で降りてまた違う沿線に乗り換えました。
やれやれ。
と、ここでまた爆睡、したらしい。
らしい、というのは記憶がないからですアゲン。
「終点です」の声にはっと目覚めると西武遊園地駅でした。
せいぶゆうえんち? ゆうえんち? どこ? どゆこと!
やだうそこわい!
跳ね起きてホームへ。人もまばらな暗い駅です。
アナウンスが聞こえます。「本日の運転は終了しました」
終電で終点か! たいへんどうしましょう!!!!!
改札を出るとさらに真っ暗。
「西武遊園地駅」でぜひ画像検索してみてください。
本当になーんもない、ローカル一色のさびしい駅です。
「か・ん・さ・ん」
真っ青になるあたくし。ここでタクシーを呼べばよかったのを
何を思ったかもっと明るいところに出て呼ぼうと考えた。
見上げれば線路がある。線路伝いにあるけばきっとそれらしいところに出る。
最悪、歩き続ければ自宅最寄り駅に出られるのでは――。
ああ、酔っ払いは正常な判断ができない!
何このスタンドバイミー!
うっそうと木々の生い茂る、ただまっすぐに続く道。
歩けば歩くほど暗闇が広がっていきます。
洋画に出てくるアメリカの住宅地みたいな感じ、ってわかるかしら。
もう少しもう少しと歩いているうちにたいへんなことに気づきます。
「ここはどこ?」
タクシーを呼ぼうにも自分の場所が説明できません。
スマホで位置確認をしたところで、どう説明したらいいのか。
半べそです。いやもうきっと泣いている。助けてええええ。
と、そこへ走る光が。近くに停まった? もしかしてタクシー⁉
慌てて駆け寄ると、タクシーがいまちょうどお客さんを下ろしたばかりのところのよう。
あたくし、運転席のガラスをこんこん叩いて訴えます。
「あああ、乗せてください。迷っています」(意訳:スタンドバイミー、ヘルプミー!)
運転手さんは笑いながら、
「いま乗せて来たお客さんもね、酔って所沢駅まで行っちゃったんですって。
私はこのへん不案内なんですけど、いいですか? ナビをつけますね」
「全然! 線路伝いにまっすぐ走っていただければだいじょうぶ。
最寄り駅まで出ていただければなんとかなるからあああ」
「ではどうぞ」
ねえねえ、さっきのお客さん、酔って所沢行っちゃったの?
そりゃあせるよねえ、ダメねえ♪ あはははは♪ (おまゆう炸裂)
※西武遊園地駅も所沢市です。
酒臭い息で喜ぶあたくしは道中、
運転手さんにやたらと話しかけていたような気がします。
ような気がする、というのははっきり記憶がないからです(もーう!)。
運転手さんにとって初めての道というその道をしばらく走ると、
何やら見慣れた光景が。あら?「ここどこですかね?」「〇〇通りですね」
「見たことあるんですけど」
「そうですか?」
「あれ、うちの前です。あらやだ、思いがけずうちの前です」
駅まで行かずとも自分の家の前に出ていました。「ここで下ろしてください!」
助かりました、ありがとうありがとうと米つきバッタみたいに頭を下げるあたくし。
別れのセリフだけはしっかり覚えています。
「お互い、コロナには気をつけましょうね」
いや酒に気をつけようぜ、あたくしは。
そんなこんなで無事に家に帰れまして、猛省しきりです。
最近はもう路線が全部つながっていて、
都心で飲んで爆睡したら埼玉を抜けて神奈川に行ってしまったり、
小田原で爆睡して高崎まで行ってしまったりするじゃないですか。
郊外に住むあたくしは外で飲んだらもう泊まるくらいがいいのかも。
あとは家飲みにするかですね。本当に気をつけないといけません。
いい年して何をやっているんだか。久しぶりの更新がこんな内容ですみません。
あたくしはとても元気です。
↓うちの近所から見た西武ゆうえんちの花火(昨夏撮影)。
